後輪タイヤ側面のヒビが目立つようになったので、タイヤ交換時期のようです。
今回はチューブ、リムバンドも同時に交換したいと思います。
前輪は「スーパーカブ90カスタム 前輪の外し方」ブレーキシュー、タイヤ交換の覚書に記載しました。
タイヤ:MICHELIN /ミシュラン M35 2.50-17(フロント/リア兼用)
チューブ:IRC/アイアールシー 井上ゴム モーターサイクルタイヤ用チューブ 25955B 2.25/2.50-17
リムバンド:ブリヂストン/汎用 MCSR0115 2.25/2.50-17
後輪の取り外し
作業の前に両サイドのチェーンアジャスターのメモリを記録しておきます。
まずはマフラー側のチェーンアジャスターのメモリです。
割ピンを引き抜き、トルクリンクとブレーキパネルの接続箇所のナットを取り外します。
組み立て時のために、シートラバー、ワッシャー、ナットの順番を記録しておきます。
続いてアジャスターナットを取り外し、フットブレーキを踏みながら、ブレーキロッドをアジャストピンから抜き取ります。
スプリング、アジャストピン、アジャスターナットを失くさないように保管しておきます。
続いてチェーンカバー側のチェーンアジャスターのメモリを記録しておきます。
アクスルナットを取り外します。
アクスルナット奥のスリーブナットを取り外すのですが、同サイズのソケットを所有しておらず、組み立て時の目印になるようマジックで印をつけてモンキーレンチで取り外しました。
組み立て時、本来は締めすぎないようトルクレンチを使用します。
(スリーブナットの締め付けトルクは44N.m)
後輪を浮かせつつアクスルシャフトを引き抜きます。
固い場合は、木槌などで叩くと取り外せると思います。
アクスルシャフト、チェーンアジャスター、カラーを失くさないように保管しておきます。
マフラーを付けたままの状態でも、後輪のタイヤを斜め後方に取り出すことは可能です。
難しい場合には、車体をサイドスタンド側に傾けてやることで対処できると思います。
タイヤ、チューブ、リムバンドの交換
バルブのナットを取り外します。
「ムシ外し」があれば、ムシを抜き取ります。
先端を押さえて空気を抜くだけでも問題ありません。
ある程度空気を抜き、リムに張り付いたビード箇所を上から押し付け剥がします。
100円均一で売っていた自転車用タイヤレバー2本を使っての作業です。 反省点 >
まず1本目をリムとビードの間に滑り込ませ、てこの原理で浮かせて、タイヤレバーをスポークに引っ掛けます。
画像の通り、相当にひび割れが進行していました。
1本目をそのままの状態に、2本目を10~15cm位離した位置に滑り込ませ、同様にスポークに引っ掛けます。
次に1本目のタイヤレバーを抜き取り、2本目から10~15cm位離した位置に・・・同様の作業を繰り返します。
今回のように小さいサイズのタイヤレバーを使う場合は、結構な力が必要です。
特にタイヤの大きさや質、タイヤの劣化状態によっても脱着しづらい場合があるので、慣れないうちは多少難しく感じるかもしれません。
片側がすべて外れた状態です。
続いて反対側のビードも同様に、画像のように奥までタイヤレバーを滑り込ませます。
片側が外れた状態ですので、何度も繰り返すことなく容易に外すことができると思います。
取り外しついでにリムの溝についたサビを取り除きます。
サビ落としの定番「KURE 5-56」と金タワシを使いました。
あまり時間に余裕がなく、この程度の落ち具合ですが次の作業に移りました。
バルブの穴に注意して、リムバンドを装着します。
あらかじめタイヤにチューブを入れておきます。
あらかじめ軽く空気を充填しておくことで、リムとビードの間にチューブが噛んでしまうことを防げます。
リムの凹にビートを滑り込ませる作業の前に、滑りをよくするためのシリコーンスプレーを使いました。
シリコーンスプレーはホームセンターで安価に入手可能です。
潤滑剤として他の用途でも使用できるので、ビードワックスの代用品としてもってこいです。
タイヤにホイールを滑り込ませます。
最初にバルブを通し、チューブを噛まないように気を付けながら、少しずつリムにビードを滑り込ませます。
タイヤの質や形状にもよりますが、シリコーンスプレーの効果で、上から押さえる程度でスムーズに入ってくれます。
片側ビードがキレイに収まりました。
今度は裏返して反対側です。
全て収まったら、念のためチューブを噛んでいる箇所がないか点検をし、空気を入れてバルブのナットを締めて完了です。
逆の手順で組み立て作業
記録しておいたチェーンアジャスターのメモリ位置などを確認しながら、逆の手順での組み立て作業です。
トルクリンクとブレーキパネルの接続箇所の割ピンは新しく取り替えました。
スリーブナットをマジックの印位置まで締め込み、アクスルナットをトルクレンチを使って締めます。
(アクスルナットの締め付けトルクは59N.m)
最後にブレーキの利きとチェーンの張りを確認し、試乗して問題なければタイヤ交換作業は完了です。
市街地でのヘビーユーザーを満足させる優れたロングライフとグリップ性能。
作業後の反省点(追記)
ホイールからタイヤを脱着する際に、自転車用のタイヤレバーを使用したことで、作業に手間取ってしまいました。
その教訓を踏まえ、後日専用のタイヤレバーを購入しました。
何度かタイヤ交換を実施しましが、格段に作業がスムーズにはかどりました。
前輪タイヤの取り外し作業は「スーパーカブ90カスタム 前輪の外し方」ブレーキシュー、タイヤ交換の覚書に詳しく記載しています。
※タイヤ・ブレーキシューは、命に関わるパーツです。
交換時には点検を怠らず、慎重に作業をしなければいけません。
熟知しておらず経験のない場合には、安易な気持ちで取り組まず、プロの方に依頼されることをおすすめします。
当ブログを参考にされる場合は、あくまで自己責任でお願い致します。