【アウトドアブランド辞典】Helly Hansen(ヘリーハンセン)|海から山へ、防水技術のパイオニア

Helly Hansen(ヘリーハンセン)|海から山へ、防水技術のパイオニア アウトドアブランド辞典
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Helly Hansen(ヘリーハンセン)

項目
詳細
設立
1877年
創業者
ヘリー・ジュエル・ハンセン(Helly Juell Hansen)
ノルウェー
本社
オスロ、ノルウェー
コンセプト
「from ocean to mountain(海から山へ)」

Helly Hansen(ヘリーハンセン)|海から山へ、防水技術のパイオニア

ブランドストーリー:世界初の防水布を発明した船長

Helly Hansen(ヘリーハンセン)は、1877年にノルウェーのモスで、船長であったヘリー・ジュエル・ハンセンとその妻マルグレーテによって設立されました。
船乗りであったヘリーは、過酷な北欧の海で働く船員たちが、冷たい海水や風雨から身を守るための、より良い防水ウェアを必要としていることを痛感していました。
彼は、亜麻仁油を染み込ませた粗い麻布に、タールを塗布するという独自の製法を開発し、世界で初めて柔軟性のある防水布を作り出しました。
これが、ヘリーハンセンの防水技術の原点であり、後に「オイルスキン」と呼ばれる防水ウェアの製造へと繋がります。
Helly Hansen(ヘリーハンセン)|海から山へ、防水技術のパイオニア

革新的な技術:海から山へ、そして日常へ

ヘリーハンセンの歴史は、防水・防寒技術の革新の歴史そのものです。
1.Helox(ヘロックス):1949年に開発された、PVC(ポリ塩化ビニル)の薄いシートを縫い付けた防水布。
従来の重いオイルスキンに比べ、軽量で柔軟性があり、漁師や船員の間で革命的な製品となりました。
2.LIFA®(リファ):1970年に開発された、世界初のテクニカルベースレイヤー。ポリプロピレン繊維をベースにしたこの素材は、汗を肌から素早く吸い上げ、外側の層に移動させることで、肌をドライに保つという画期的な機能を実現しました。
3.HELLY TECH®(ヘリーテック):1980年代に発表された、防水性と透湿性を両立させた素材システム。この技術は、アウトドアウェアのスタンダードとなり、ヘリーハンセンを海だけでなく、山岳分野でもトップブランドへと押し上げました。

象徴的な製品と影響力

ヘリーハンセンは、その高い機能性から、セーリング、スキー、登山といったプロフェッショナルな分野で広く採用されています。
3層構造のウェア: LIFA®(ベースレイヤー)、フリース(ミッドレイヤー)、HELLY TECH®(アウターレイヤー)という、現代のアウトドアウェアの基本となるレイヤリングシステムを確立しました。
セーリングウェア: 世界的なヨットレースの公式サプライヤーとなるなど、海洋分野での信頼性は絶大です。
現在では、その高い機能性と北欧らしい洗練されたデザインから、タウンユースとしても人気を博し、幅広い層に愛用されています。
Helly Hansen(ヘリーハンセン)|海から山へ、防水技術のパイオニア

独断総評:購入の前に

ヘリーハンセンのギアを長期間、街使い〜アウトドアで使うと、海・山・街を問わない実用性の高さが真っ先に実感できます。
特に防水シェルやレインジャケットは、急な雨でも中に水を通さずドライ感を保ち、通勤でも雨具として安心して使えました。
素材の耐久性も高く、縫製の綾目やシーム処理がしっかりしているため、数シーズンのハードユースでも劣化しにくいとの評価もあります。
デザインは機能を重視しつつ都会的で、街とフィールドの両方で違和感なく着られる点も好評です。

一方で、価格はやや高めで、「防水性に強みはあるが同価格帯で競合ブランドより見劣りする部分もある」という意見もあります。
防水・透湿性能は高いものの、生地の厚みや重さがあり、UL(ウルトラライト)志向の登山者にはやや重く感じられるかもしれません。
また、ジャケットのフィット感やサイズ感はモデルによってゆったり〜タイトで差があり、試着が必須です。

総評として、「防水性・耐久性・日常〜アウトドア両用」を重視する人向けのブランドで、安心感と汎用性は高評価です。
一方、「価格・軽量性・個性のあるデザイン」は用途や価値観で評価が分かれるポイントです。

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