Barbour(バブアー)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 設立 | 1894年 |
| 創業者 | ジョン・バブアー(John Barbour) |
| 国 | イギリス |
| 本社 | イングランド北東部 サウス・シールズ |
| コンセプト | 耐久性と機能性に優れた英国製のアウトドア・ライフスタイル製品を提供。伝統を守りながら現代的な解釈を加え、世代を超えて愛されるサステナブルな製品づくり |

ブランドストーリー
Barbour(バブアー)は、1894年にイングランド北東部の港町サウス・シールズで、ジョン・バブアーによって創業されました。
創業当初、彼のビジネスは、北海の荒れた海で働く漁師や水夫、港湾労働者たちのために、防水性に優れた「ワックスドクロス(オイルドクロス)」のウェアを提供することでした。
この実用的なウェアは、過酷な環境下で働く人々の間で瞬く間に評判となり、バブアーの基盤を築き上げました。
第一次・第二次世界大戦中には、その高い耐久性と防水性が評価され、英国軍に潜水艦乗組員用の「ウルスラ・スーツ」などを供給しました。
この実績は、バブアーの品質と信頼性を確固たるものにしました。
そして、バブアーの歴史において特筆すべきは、英国王室との深い繋がりです。
1974年にエディンバラ公、1982年にエリザベス女王、1987年にはチャールズ皇太子(当時)から、それぞれ異なるロイヤルワラント(英国王室御用達の証)を授与されました。
これにより、バブアーは3つのロイヤルワラントを保持する稀有なブランドとなり、その品質と格式は世界中で認められることとなりました。
現在も創業家であるバブアー家によって経営が引き継がれ、伝統を守りながらも現代のライフスタイルに合わせた進化を続けています。

主な製品と特徴
バブアーの製品は、その堅牢な作りと普遍的なデザインで知られています。特にワックスドジャケットはブランドの象徴です。
- ワックスコットン:
- バブアーの代名詞ともいえる素材で、エジプト綿に独自のワックスを染み込ませて作られています。これにより、高い防水性と防風性を実現し、厳しい天候から着用者を守ります。使い込むほどに独特の光沢とシワが生まれ、「育てる」楽しみがあるのも大きな魅力です。
- Bedale(ビデイル):
- 1980年に乗馬用ジャケットとして開発されました。短めの着丈、乗馬時に動きやすいサイドベンツ、風の侵入を防ぐ袖口のリブなど、乗馬に特化したディテールが特徴です。現在では、カジュアルなタウンユースの定番として幅広い層に愛されています。
- Beaufort(ビューフォート):
- 1982年に狩猟用(ハンティング)ジャケットとして登場しました。ビデイルよりもやや長めの着丈で、ジャケットやスーツの上からでも羽織りやすいデザインです。背中には獲物を入れるための「ゲームポケット」が備えられており、その機能性が特徴です。
- International(インターナショナル):
- 1936年に発表されたモーターサイクル用ジャケットで、スティーブ・マックイーンが愛用したことでも有名です。斜めに配置された胸ポケット(マップポケット)やウエストベルトが特徴的なデザインで、無骨ながらも洗練されたスタイルが魅力です。
これらの製品は、単なる衣類ではなく、英国の歴史と文化を体現するアイコンとして、世界中で高く評価されています。

ブランドの影響力と市場での位置づけ
Barbourは、英国王室御用達という確固たる地位を背景に、英国を代表するヘリテージブランドとして不動の地位を築いています。
その影響力は、単なるアウトドアウェアの枠を超え、ファッション業界全体に及んでいます。
特に、「カントリー・シック」と呼ばれる英国の伝統的なスタイルを象徴するブランドであり、その普遍的なデザインは流行に左右されることなく、世代を超えて愛され続けています。
ヴィンテージ市場でも非常に人気が高く、長年愛用されることで生まれる風合いが価値を高めています。
近年では、伝統を守りつつも、Supreme、Noah、Ganni、and wanderなど、様々なジャンルのファッションブランドとのコラボレーションを積極的に展開しています。これにより、若い世代やファッション感度の高い層にも新たな魅力を発信し、市場での存在感をさらに強固なものにしています。
独断総評:購入の前に
Barbourのワックスドジャケットは、まさに「一生モノ」と呼ぶにふさわしい逸品です。
その最大の魅力は、圧倒的な耐久性と防水性、そして経年変化を楽しめる点にあります。
小雨や風なら問題なく弾き、秋冬の散歩や釣り、街歩きでも安心感があります。
使い込むほどに体に馴染み、独特の風合いが増していく過程は、他のジャケットでは味わえない特別な体験となるでしょう。
しかし、購入前に理解しておくべき点もあります。
ワックスコットン特有のオイルの匂いやベタつきは、特に新品時には感じられることがあります(近年のモデルでは改善傾向にあります)。
また、防水性を維持するためには、数年に一度の定期的な「リワックス(オイルの塗り直し)」というメンテナンスが必要です。
この手間を「育てる楽しみ」と捉えられるかどうかが、バブアーとの付き合い方を左右します。
また防寒性は高くなく、真冬はインナー前提。
価格も決して安くはありません。
もし、電車移動が多い方や、オイルの匂いやベタつきが気になる場合は、ワックスを使用しない「2レイヤー(撥水素材)」モデルも選択肢として検討する価値があります。
サイズ選びにおいては、中に着る服(厚手のニットやジャケットなど)を考慮し、実際に試着して最適なサイズを見つけることをお勧めします。
流行に左右されない普遍的な価値を求める方にとって、Barbourは最高のパートナーとなるでしょう。
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