Pertex(パーテックス)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 設立 | 1979年(1975年にアイデアがスタート) |
| 創業者 | ハミッシュ・ハミルトン(Hamish Hamilton) |
| 国 | イギリス(現在は日本の三井物産テクノプロダクツがブランドを所有・展開) |
| 本社 | 日本(三井物産テクノプロダクツ) |
| コンセプト | 「軽く、しなやか」「極限環境でのパフォーマンス最大化」 |
ブランドストーリー
Pertex(パーテックス)の歴史は、1970年代のイギリスに遡ります。登山家であったハミッシュ・ハミルトンが、パラシュート用生地の製造技術に着目し、これを応用して軽量で機能的なアウトドア用生地を考案したのが始まりです。そして1979年に「Pertex」として正式にブランド化されました。
Pertexの生地は、極細のナイロン糸を高密度に織り上げることで、軽量性、耐久性、防風性、撥水性といった、アウトドアウェアに不可欠な要素を高次元で両立させています。特に、毛細管現象を利用した吸水速乾性や、ダウンの膨らみを最大限に引き出し、その保温性を損なわない軽量性は、世界中のアウトドアブランドから高く評価され、瞬く間に採用が広がりました。
2005年には、創業元のイギリス企業が経営破綻するという危機に直面しますが、長年にわたりPertexとパートナーシップを築いてきた日本の三井物産がブランドを買収。これにより、Pertexは「日本発のイギリス生まれ」というユニークな背景を持つブランドとして、現在も革新的な素材開発を続けています。その技術力と信頼性は、アウトドア業界のスタンダードとして確固たる地位を築いています。

主な製品と特徴
Pertexは、用途に応じて多岐にわたる高機能ファブリックのラインナップを展開しています。どの素材も「軽く、しなやか」という共通の特徴を持ちながら、それぞれ異なる機能性を追求しています。
- PERTEX QUANTUM(パーテックス クァンタム):
- Pertexの最も代表的な超軽量素材です。極細糸を高密度に織り上げることで、優れた防風性とダウン抜け防止性能を発揮します。ダウンジャケットや寝袋のシェル素材として広く採用されています。
- QUANTUM AIR(クァンタム エア): 通気性を高めたバージョンで、運動時の蒸れを効果的に解消し、アクティブインサレーション(行動着として着用する保温着)に最適です。
- PERTEX SHIELD(パーテックス シールド):
- 防水透湿素材でありながら、軽量でしなやかな風合いが特徴です。高い耐水圧と透湿性を持ち、レインウェアやアルパインシェルなど、悪天候下での使用を想定した製品に採用されます。
- SHIELD AIR(シールド エア): ナノファイバー構造により、圧倒的な通気性を実現した次世代の防水透湿素材で、より快適な行動をサポートします。
- PERTEX EQUILIBRIUM(パーテックス イクリブリウム):
- 二重織り構造が特徴の素材です。肌面は凹凸があり、汗をかいても肌に張り付きにくくベタつきを抑えます。表面は高密度に織られており、防風性・撥水性に優れるため、ソフトシェルジャケットなどに最適です。
- PERTEX UNLIMITED(パーテックス アンリミテッド):
- アウトドアでの機能性を維持しつつ、都市生活でも馴染む質感やデザインを追求したライフスタイル向けのラインです。機能性とファッション性を両立させた製品に採用されています。
これらの素材は、ダウンの膨らみを最大限に引き出すための軽量性、そして過酷な環境下での使用に耐えうる耐久性を兼ね備えています。Pertexのタグは、その製品が持つ高い機能性と品質の証と言えるでしょう。

ブランドの影響力と市場での位置づけ
Pertexは、GORE-TEX(ゴアテックス)と並び、アウトドア業界で最も信頼される高機能素材ブランドの一つとして確固たる地位を築いています。特に「軽量生地の代名詞」として、その名は広く知られています。
THE NORTH FACE、Patagonia、Goldwin、山と道など、世界中の名だたるトップアウトドアブランドがPertex素材を製品に採用しています。特にダウン製品のシェル素材や裏地においてPertexが採用されていることは、その製品が高品質であることの証とされています。素材メーカーでありながら、消費者にもそのブランド名が広く認知されている数少ない存在であり、アウトドアウェアの進化を支える重要な役割を担っています。
独断総評:購入の前に
Pertex製品の最大の魅力は、その圧倒的な軽さとしなやかさにあります。
風の強い稜線でも生地がバタつきにくく、透湿性が高いため汗をかいても蒸れにくいです。
特にダウン製品においては、ダウンのロフト(かさ高)を最大限に引き出し、最高の保温効率を実現します。
また、用途に合わせた緻密なラインナップが用意されているため、自分のアクティビティに最適な機能性を選ぶことができます。
一方で、超軽量モデル(Quantumなど)は、岩や枝などに対する引き裂き強度が、厚手の生地に比べれば劣る可能性があります。
しかし、これは軽量化とのトレードオフであり、適切な使用環境であれば問題ありません。
機能性は優秀ですが、価格がやや高めと感じます。
Pertex素材の製品を選ぶ際には、「どのPertexラインが使われているか」を確認することが非常に重要です。
例えば、防水性が必要であればShield、極限の軽さを求めるならQuantum、行動中の快適性を重視するならEquilibriumやAirシリーズが適しています。
総評として、Pertex製品は「軽さ・透湿性・動きやすさを重視する人向け」。
日帰り〜縦走レベルの登山や街使いアウトドアまで幅広く活躍する一方、「耐久性・豪雨対応・価格」は用途次第で評価の分かれるポイントです。
製品にPertexのロゴがあれば、そのウェアの軽量性と機能性は保証されていると言っても過言ではなく、信頼できる選択肢となるでしょう。
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